鉄道トレンドに関する研究や調査を行う機関「鉄道トレンド総研」は、258人の男女を対象に「車窓から見えると嬉しいもの」を聞きました。乗客たちに最も人気なのは「海の景色」ということが明らかになりました。
調査概要
調査対象者 :全国/男女/20~60代
調査期間 :2021年11月25~11月26日
サンプル数 :258人
調査方法 :インターネット調査
TOPICS
- 車窓から見えると嬉しいもの1位は「海」(83.7%)となった。2位は桜(60.1%)、3位は山(55.0%)と続いた
- 男性の1位は「海」、2位は「山」、3位は「桜」となり、自然の原風景が人気となった
- 女性の1位は「海」、2位は「桜」、3位は「夜景」となり、華やかで煌びやかなものが上位にランクインした
車窓から見えると嬉しい景色、「海」が圧倒的人気!
今回は「車窓から見えると嬉しいものはどれですか?」(複数選択可)という調査を行った。結果、1位は「海」(83.7%)となった。海が好きな理由として、「海が見えると気持ちがいいから」(茨城県/60代/男性)、「真っ青な海が見えると心が癒される」(東京都/30代/女性)などの声が挙がった。
2位は「桜」(60.1%)。理由に「日本の美を感じる」(三重県/40代/女性)、「春しか見られないレアな感じが良い。見えると嬉しい」(埼玉県/20代/女性)などの声が挙がった。3位は「山」(55.0%)。「富士山が好きなので、新幹線では見える席をとる」(東京都/50代/男性)などの声が挙がった。
4位は「夜景」(49.2%)、5位は「雪景色」(48.4%)、6位は「川」(40.3%)、7位は「城」(33.3%)と続いた。8位は「寺・神社」(19.4%)、9位は「住宅街」「オフィス街」「その他」(9.3%)にとどまった。
その他の声を見てみると、トンネル、すれ違う電車、面白い企業の看板、ディズニーランドなどのテーマパーク、野生動物、リンゴやみかんなどの果樹園、夕焼け、車両基地など、ユニークなものが集まった。
2位以下は男女に差。男は山、女は桜が2位
男女別のベスト3を集計してみると、それぞれの好みに違いがあることがわかった。
男性の1位は「海」、2位は「山」、3位は「桜」。自然の原風景が人気となった。一方で女性の1位は「海」、2位は「桜」、3位は「夜景」。自然の美しさはもちろん、光り輝く人工物である「夜景」が3位にランクインした。
夜景については「きらきらするものを見ると心が躍る」(東京都/20代/女性)、「初めて東京に行った時、車窓からネオンが輝く新宿の街並みが見えてテンションが上がった」(鹿児島県/40代/女性)などの声が挙がった。
鉄道トレンド総研所長・東香名子の分析コメント
前回調査で、83.3%の人が「窓側が好き」という結果になりました。今回は、車窓から見えると嬉しいものを聞いてみました。圧倒的に人気だったのが海。何もかも洗い流すような美しい海は、見ているだけで心が癒されます。日本は島国のため、海が見える路線が他外国より圧倒的に多いのが嬉しいですね。2位の桜は、たった数週間しか見られないレアさから、見られると嬉しい車窓のひとつ。桜のトンネルを走る津軽鉄道など、お花見列車に人気が集まるのも納得です。またご当地ならではの車窓も楽しく、JR京葉線から見える東京ディズニーリゾートや、ゆりかもめから見えるレインボーブリッジおよびお台場の風景は、見ている人をワクワクさせます。個人的には、JR山手線からチラリと見える東京タワーが、かわいらしくて好きな風景のひとつです。