鉄道トレンドに関する研究や調査を行う機関「鉄道トレンド総研」は、258人の男女を対象に調査を実施しました。都内を走るJR山手線の駅について、30ある駅はどの程度知られているのか、知名度調査を行いました。
調査概要
調査対象者 :全国/男女/20~60代
調査期間 :2021年11月25~11月26日
サンプル数 :258人
調査方法 :インターネット調査
TOPICS
- 山手線の駅の中で、もっとも知名度が高いのは「渋谷」(95.0%)となった。「東京」(94.6%)、「新宿」(91.9%)と続いた。
- 山手線の駅の中で、もっとも知名度が低いのは「田端」(42.6%)となった。「大塚」(47.3%)、「大崎」(49.6%)と続いた。
- トップ10は乗降客数が多く、他線との乗り入れも多い駅が並び、ワースト10は他線との乗り入れが少ない駅が並んだ。
- 山手線のすべての駅を知っている人の割合は32.6%と、約3人に1人が知っている結果となった。
あなたが知っている山手線の駅はどれですか
「東京を走るJR山手線の駅のうち、あなたが知っている(見たこと・聞いたことがある)駅をすべて選んでください。(複数選択可)」という質問に対し、「渋谷」(95.0%)となった。「東京」(94.6%)、「新宿」(91.9%)と続いた。逆にもっとも知名度が低いのは「田端」(42.6%)となり、過半数を割った。「大塚」(47.3%)、「大崎」(49.6%)と続いた。
トップ3の渋谷、東京、新宿は世界的にも知られる街であり、納得のランク人となった。トップ10は他線との乗り入れも多く、通勤通学の足をなっている駅が並ぶ。駅周辺に商業施設も多く、たくさんの人が買い物に訪れたり、首都圏以外の地域からは観光で利用することなどが、知名度に貢献しているとみられる。
一方でワースト3の田端、大塚、大崎は、周辺はオフィス街また住宅地が中心。商業施設や観光スポットの少なさが知名度の低さに影響しているとみられる。トップ10は他線との乗り入れがないか、少ない駅が並んだ。また2020年3月に開業した新駅「高輪ゲートウェイ」の知名度は67.4%と第21位にとどまった。
約3人に1人が「すべての駅を知っている」
山手線の駅をすべて知っている人は32.6%となり、約3人に1人がすべての駅を知っている結果となった。このうち、57.1%が首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉・群馬・栃木・茨城・山梨)在住者、42.9%がそれ以外の在住者であり、首都圏以外でも知名度の高さをうかがえる結果となった。
鉄道トレンド総研所長・東香名子の分析コメント
東京の顔である「山手線」で知名度の高い駅は、乗り換え路線が多く、乗降客数が多い駅が並びました。上位には渋谷や新宿、池袋、原宿、秋葉原など、トレンド発信地としてメディアへよく登場する駅が軒並みランクイン。東京、品川の新幹線停車駅も高い知名度を誇ります。残念ながら知名度ワースト1は田端駅。東京都北区に位置し、京浜東北線の乗り入れがある駅です。周辺にはたくさんの車両が集まる田端運転所や尾久車両センターといった車両基地があり、鉄道ファンにも人気があります。近くに新幹線の線路も通り、北へ向かう新幹線をたくさん拝めますので、ぜひとも訪れてほしい名駅のひとつです。